第20巻 ジャージ

春過ぎて夏来にけらし白妙の
 衣干すてふ天の香具山  (万葉集持統天皇より)


今やクールビズとでも言いましょうか。それにしても梅雨の合間の晴れはとてもすがすがしく、紫陽花の花びらと葉に僅かに残る水滴は、その美しさをさらに際立たせ、明日が解散・総選挙かと恐々としている毎日を忘れさせてくれますね。
またこの時期は、うっとうしい雨と炎天下に翻弄され、洋服選びにも困りますね。
洋服と言えば、最近話題となっているのが“H&M”と“FOREVER21”の日本進出。都内観光のお決まりのコースにも入っていますが、連日の行列で店内を歩くのもままならないという感じです。
外資だけでなく、日本のシマラーユニ隠し族にも頑張ってほしいものです。ちなみにシマラーは皆さんおなじみの“しまむら”で上は帽子、下は靴下まで揃える若者達のことで、ユニ隠しは“ユニクロ”の服をそれとわからないように、タグを外す、ボタンを付け替える、スプレーでペイントするなどして、自己流にアレンジするユニクロ隠しのことです。
国会議員と言えば高級ブランドに身を包み、ユニクロしまむらには縁遠いように思われがちですが、山本幸三代議士に関して言えば、当の本人は全く意識していないと思いますが、ユニ隠しならぬユニ見せ族だと思います。最近自慢する洋服のほとんどにユニクロで買ったんだよ」と付け加えるからです。


そんな庶民的な山本幸三代議士ですが、少々外れていることもあります。
地元の後援会主催ゴルフコンペでの出来事。
参加していた後援会の方々の前に颯爽と現れた山本代議士は、なんと、上下紺のジャージ姿。さらに中に紺のタートルネックシャツを着、参加者にニコニコしながら挨拶。
ゴルフは紳士のスポーツ。襟付きシャツにズボンがオーソドックスなスタイルと普通に思い込んでいる後援者の方々・・・。「あの格好、もっと何とかならんね。」
指摘されて秘書がおもむろに山本幸三代議士の方に目を向けると、さらにジャージの上着がズボンの中に入れられている!Σ(|||▽||| )
小学校1年生の時、当時の担任の先生から言われた上着はズボンの中に入れること」という教えをを60歳になった現在でも忠実に守り続ける山本幸三代議士。

秘書も悩んだ末、山本幸三代議士にそっと指摘すると「この格好が一番楽なんだよ。」と一蹴。
洋服のセンスには自信がある山本幸三代議士。
でも、ジャージのセンスは7歳の頃で止まっているみたいですね。