第37巻 太鼓もち

このブログのタイトルを見て、『山本幸三議員は太鼓もちなのか。ふうん。』と思った方々もいるかもしれませんが、山本幸三代議士は真逆で、持ち上げられたいタイプです。末っ子だから仕方がないですね。というか、太鼓もちになって欲しいものです。

では、『太鼓もち』とは誰かというと、
山本幸三事務所に来たことがあり、彼に会ったことがある人は恐らく忘れることのできない人物、初代学生部長F君です。身長186cmの長身にほっそりとした体形、少し長いけど端正な顔立ち、誰にでも優しく、豊富な会話力、山本幸三事務所以外の女性陣には超モテモテ。でも、彼は実は女性だけでなく、性別・年齢層を超え、男性陣にも超モテモテだったのです。
その理由は、彼の外見ばかりでなく、サバンナ高橋に負けない技を持っていたからです。そう、彼は正真正銘の『太鼓もち』なのです。


人間とは不思議なもの、持ち上げられていると分かっていても、その持ち上げている人物のことが可愛くなるのです。山本幸三代議士をスルーしてF君に贈り物が届いたり、食事に誘ってもらったりと、彼の周りには多くの人が集まりました。(あ、この事実は嫉妬するといけないと思い、山本幸三代議士には伝えていません。)
山本幸三事務所の扉を自らたたき、山本幸三先生の下で勉強させてください。』と緊張のあまり仏頂面しか見せられなかったにも関わらず、精一杯発した彼の表情には大学生らしい素直さとあどけなさがありました。その後も、人見知りの性格が災いし、なかなか事務所になじめない様子。
『何で、有名大学に入っているのに、そんな簡単な漢字が書けないの?』
と、いわれのないバッシングを受けながらも、『すみません。』と謝りながらひたすら頑張るF君。そんな彼を救ったのは、そう第21巻『蕾』でご紹介したY君のチャラチャラしたキャラでした。  
 第21巻参照 http://d.hatena.ne.jp/bohemian-gt/20090702/p1
暗いオーラを漂わせているF君にY君は積極的に話しかけ、たちまち大学生2人は仲良くなり、F君もやっと居場所を見つけたようでした。

そんなF君も学生部という組織を作り上げ、初代学生部長に就任。学生部の仲間達の不始末に悩まされる中、優しさゆえに彼のうつ病はますますエスカレートしていきましたが、それとは逆に彼を慕う後輩達が徐々に育っていったのです。


山本幸三事務所での存在感をますます強めていったF君。太鼓もちらしく、山本幸三代議士の誕生日には『ポスト(役職)がつきますように。』との願いを込めて郵便ポストのミニチュア版貯金箱をプレゼント。山本幸三代議士は当然大喜び。しかし、それが裏目に出たのか、内閣改造時にはお呼ばれ無し。F君の太鼓もちも万能ではなかったようです。


この春、学生部1号としてY君とともに飛びだったF君。
『僕は社会に出て、日本の屋台骨を作っていきます。』
と熱く語った君の言葉が思い出されます。将来の日本を支える人間を育てられたと山本幸三代議士もきっと自負していることでしょう。決して空気を読んで出た言葉でないことを祈ります。合掌。